英文を読む速度(wpm)はどういう仕組みで速くなるのか?

英文を読む速度(wpm)はどういう仕組みで速くなるのか?

 英語多読を続けていて、英文を早く読めるときと、早く読めないときには、単語一つ一つの読み方にある規則性があると感じています。ここでは、あくまで個人的な意見ですが、その事を解説してみます。
 Catという単語を読むとき、初見では①C-a-tとアルファベットを一つ一つ読み、意味を覚えます。そして、慣れてきたら②フォニックス読みを暗記してク-ア-トとすらすら読めるようになります。また、③朗読などで実際の発音を聞いた事があるとアクセントなどが追加された音声cǽtとして処理されるようになります。最後に、接触回数が非常に多い場合は④catという”模様”を見ただけで読みや音を介さずに意味が浮かびます。私の経験では①~④の読む速さは、①<②<③<④となる感じです。英語の音に触れず、フォニックスだけで身につくのが①、②、④となります。英語多読を続けて、読んだ語数が蓄積すると、だんだん②と④の比率が増えて行きます。しかし、英語多読だけでは③が伸びないので、読む速度は頭打ちになってしまいます。そこに多聴を加えると、③が増えてくるので、読むのが速くなってきます。
 一番速いのは④ですが、これは『鳥』と『烏』という漢字をみたとき、漢字の画数を確認することなく『とり』と『からす』瞬時に区別がつくのと同じだと考えています(なお、熟練によるものだけではなく、文脈からの意味の判断も④が働くきっかけになります)。いわゆる『速読』の技術は、文章をこの④の読む方で読む方法だと考えています。
 wpmをはやくするにはどうしたらいいか?と考えると、結局のところ英語多読でたくさんの英単語を見慣れて、多聴で聞きなれるのが一番王道だと考えられます。速読の技術や訓練方法はいくつかあると思いますが、まずは読むのも聞くのも量をこなして、頭の中の処理が自動化されるのが一番大切だと考えています。人により伸び方は違いますが、量をこなしているうちに確実に速くなっていきますので、どんどん英語多読と英語多聴を続けましょう!



読めば読むほど速くなる、、、!

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