英語多読・多聴多観に辞書が必要になる段階は?

英語多読・多聴多観に辞書が必要になる段階は?

 多読三原則には、『辞書を引かない』というものがあります。しかし、本の対象年齢が上がってくると、文脈だけでは意味を推測できない単語が多く出てきます。私も、大学生の頃に新聞や経済雑誌の通読に挑戦したときに、分からない用語が多くてしょっちゅう辞書を引いていたことをおぼえています。当時の私は本が大好きで、勉強をサボってゲームか読書のどちらかしかしていなかったのですが。
 具体的にどの段階で辞書が必要になってくるかというと、YA(高校生向けくらいの本)からだと考えています。 Mortimer J. AdlerのHow to Read a Bookという本には、とにかく『英文を読むことで単語の意味をアンロックする』という表現がされていたのが印象的だったのですが、年齢層が上がってくると、慣れ親しんだ単語を大人向けの単語に置き換える必要がでてきます。この置き換えは、『英文を読むことで自然にアンロック』する感じではなく、辞書などに頼って紐づけしなおさなくてはいけないと考えています。これは、日本語の読書でも同じだと考えています。
 とはいえ、この『英文を読むことで単語の意味をアンロックする』という作業、200万語読むくらいでは圧倒的に足りないので、これから英語多読に挑戦する人は辞書にこだわらず、どんどん簡単な本を読んでいってください。辞書が必要になるその時が来たら、自然に自分で分かるようになりますよ!
 多聴多観では、聞いた事のないけど印象に残った単語や、知ってるけど自信がない単語とかを、聞き終わった後でスマホで少し調べることがあります。あと、単語の発音が、自分の記憶にあるものと違った時、スマホで調べて発音を聞いて確認する事があります(こういうことはイギリス英語、アメリカ英語の違いなどでもよくあります)。多聴多観の方は頻繁に辞書を引くと楽しみが大きく損なわれてしまうので、そういう場合は簡単な音源に変えた方がいいかもしれません。
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