辞書を使う読書にも語彙力も必須

　英文を読むとき、分からない単語が一つなら、辞書を引いたときに容易に全文の内容が頭に入ります。しかし、２つ以上分からない単語があると、不思議と文章の内容が頭に入らなくなってしまいます。人間は二つのことにしか注意を向けられないようになっているようで、分からない単語を調べて意味を意識していると、次の単語を調べたらもう前の単語を忘れないと文章が読めなくなってしまうのだと思います。なので、一つの文章に、分からない単語が２つも３つも入った文章ばかり出てくる本は、いったんやめて、もっと易しい本に変えた方が精神的にも理解度的にも良いと思います。辞書があるとどんな文章でも読めると思いがちですが、それは精読をする場合の話です。語彙力をつけるためにも、簡単な本をたくさん読む段階を省略しないようにしましょう！
　また、GRからネイティブ向けの児童書に移行した時、また、大人向けの本やビジネス書や専門書を読み始めたときには、分からない単語がいっぱい出てきます。ここでは、無理に全部辞書引きをせずに、頻出する単語だけ辞書を引いて、単語力を徐々につけていくと良いと考えています。