英語多読はどのくらいメジャーなのか?~YahooとGoogle検索回数より考える~

英語多読はどのくらいメジャーなのか?~YahooとGoogle検索回数より考える~

 英語多読という言葉は、どのくらい関心を持たれているのでしょうか?今日は検索ワードごとのGoogle検索とYahoo検索の回数を調べられるaramakijake.jpというサービスを利用して、調べてみました。
まずは、洋書に興味を持つ人がどれくらいなのか調べてみました。

検索ワード検索回数(Yahoo)検索回数(Google)
洋書16206480
英語のハノン16206480

 なんと、洋書と英語のハノンで検索する人の人数はほぼ同じようです。出版から少し時間が経過したとはいえ、英語のハノンと同じ検索数であれば洋書に興味を持っている人は多いといえるのではないでしょうか?
では、つぎに英語多読と精読、多聴などの言葉の検索数を調べてみましょう

検索ワード検索回数(Yahoo)検索回数(Google)
英語多読3801520
英語 多読5802320
精読7202880
多聴2288
精聴1456
英語 Podcast52208

 英語多読の方が精読よりも若干検索数が多いですが、洋書や英語のハノンに比べると検索数が4割ほど少ないですね。そして、多聴や精聴になると、検索件数は英語多読や精読の40分の1ほどに減ります。英語のPodcastを検索する件数も、信じれれないほど少ないですね。英語のPodcastを聞いてる人は、こんなにレアポケモンだとは思いませんでした。私も苦手意識から多聴や精聴をずっと避け続けていたので、同じように多聴や精聴を避けている人が多いのではないかと考えています。
 加えて、精読と同じ意味合いで使われそうな単語、英文解釈とスラッシュリーディングの検索回数を調べてみました。どちらも受験英語でよく言葉を耳にする言葉です。

検索ワード検索回数(Yahoo)検索回数(Google)
英文解釈24209680
スラッシュリーディング3801520

 英文解釈は英語多読や精読の4倍近い件数で検索されています。おそらく精読を読解用に洗練させたイメージを持たれているのだと思いますが、英文の読み方のトレンドは英文解釈にあると言えるでしょう。一方、複雑な英文を一度で読むのに使われるスラッシュリーディングはあまり関心を持たれていないことが分かります。
 試験名が入った検索ワードの検索件数を調べてみました。

検索ワード検索回数(Yahoo)検索回数(Google)
リスニング990039600
TOEIC リスニング662026480
英検 リスニング8803520
TOEIC110000440000
英検73600294400

 まず、リスニングという言葉での検索数が異常なほどに多いことが分ります。そして、リスニングという言葉を検索する目的の大半は資格や試験対策のためと考えられます。最後に示したTOEICと英検の検索回数が圧倒的な大きさであることからも、資格や試験が英語を学習する最重要な要素となっている現状があると言えます。
 結局のところ、英語多読という言葉がメジャーかといえば、英語多読に特化した参考書の数が少ないわりに、知名度は非常に高いと言えると思います。しかし、英語を習得する方法や学習法への関心よりも、資格や試験そのものへの興味が圧倒的に勝っており、ここに日本の英語環境のゆがみがあると感じます。だからといって、TOEICや英検が不要ということは意味しないですが、英語を学ぶ上で大切なのは、英語を使って何をするか・何がしたいかだと思うので、ちょっと悲しいですね。自分自身、TOEICの勉強から逃れて英語多読を始めたので、試験の成績にだけ目が向いている人とWin-Winになる形で、英語多読や多聴多観をおすすめして、英語を使って楽しめるようになってもらえたらいいなと考えています。
 最後に、TOEICとエンターテインメントの検索回数を比較してみました。

検索ワード検索回数(Yahoo)検索回数(Google)
TOEIC110000440000
ウマ娘6700002680000
One Peace14960005984000
YOASOBI5480002192000
米津玄師3660001464000

 TOEICという単語の1ヶ月間でのGoogle検索回数は44万ですごく多いと思いますが、One Peaceという単語のGoogle検索回数は598万だから、エンターテインメントの力ってすごいですよね。アニメや漫画から日本語を覚える外国の方は、このエンターテインメントを楽しむために語学を学ぶのですから、我々日本人も同じようにできるといいですよね!
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