実力より上の洋書に挑戦(キリン読み)するときに知っていてほしいこと

実力より上の洋書に挑戦(キリン読み)するときに知っていてほしいこと

 英語多読をしていると、難しい本に挑戦したくなるときが来ます。普段よりYLの高い本に挑戦することを、英語多読の世界では『キリン読み』といいます。私はキリン読みは高くてもYL+2くらいまでが現実的だと考えているのですが、では、小学生向けの小説(YL2~3)を読んでいた人が、突然大人向けのノンフィクション(YL6)を読み始めたら、どうなるでしょうか?
 おそらく、辞書を駆使すれば、読めないことはないと思います。膨大な時間をかければ、挫折せずに全部を読めることでしょう。しかし、その後は英文を見るだけでも苦痛を感じるようになり、しばらくの期間は英語多読ができなくなってしまいます。もし、YL6ではなく、YL4の本を読んでいたなら、YL4の本のあとにYL1や2の本を読む元気は残っていたはずです。
 私は200万語まではYL4以下の本をひたすら読んでいました。しかし、多くの英語多読実践者を見ていると、100万語を読まないうちにYL5以上の本に何度も挑戦し、その度に挫折し、英語多読をお休みするという方が非常に多いように感じます。
 YL5の本を大きな苦労もなく読める人は、YL4の本をたくさん読んできた人です。じゃあ、YL4の本を苦労なく読める人は、YL3の本をたくさん読んだ人だといえるのではないでしょうか?
 遠回りになるかもしれませんが、図書館などにある低いYLの本をたくさん読んで、少しずつYLを高くして行くことをおすすめします。
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