なぜ英語の教科書ではなく、英語多読を選ぶ必要があったのか?

なぜ英語の教科書ではなく、英語多読を選ぶ必要があったのか?

 『英語多読を選ぶ理由は何か?』

 楽しいから?辞書や文法、単語帳などのモチベーションを下げる従来の英語学習法とは違うから?

 実はからせみは、そういう理由とはまったく違う理由で英語多読方法を選ぶことにしました。ここでは、そんなお話をさせていただきます。

 昔話になりますが、派遣会社経由で超大手メーカーに勤めていたからせみは、会社を退職して無職になりました。でも、派遣って、『安い給料で激しい業務をしている』といわれれば否定できないし、『アルバイト程度の業務しかしていない』といえば否定できないし、自分の実力を客観的に証明する手段って、ないんですよね。なので、資格でも取ろうと思いました。無職の強みを生かして最初はITパスポートを取り、次に甲種危険物取扱者をとり、そして英語学習にさしかかりました。最初はテスト範囲がリスニングとリーディングに限られるTOEICに挑戦しようを考え、まずは中学英文法の教科書兼問題集、次に高校英文法の教科書兼問題集を約2ヵ月かけて通して解きました。そこでからせみは疑問を感じました。

『英文法の学習では、教科書に出てくる範囲の単語や文章にしか出会えない。じゃあ、視界に入っている風景を言い表すための単語はどう覚える?自分が思い描いたことを自由に言い表せる単語力や文法力はどうやって身に着ける?』

そこで英語学習法をインターネットで調べているとき、英語多読という方法を知りました。『この方法なら、英語の教科書の範囲(特に受験英語)を超えて、ネイティブが実際に使っている英単語にたくさん触れることができる。それに、英検やTOEICを極めた人は、大抵海外ドラマを字幕なしで見たり、洋書を自由に読むことを目指すから、英語多読で目指す先は英語の資格を極めた人が目指す方向と同じなので、絶対に無駄にならない』そう思いました。

もちろん、『100万語読んだら、英語なんて楽勝でできるようになってるかも?』という期待もありましたが、始めてみると多読三原則も無視(指導を受けたことがなかったので)して読むMagic Tree Houseが思いのほか面白く、夢中になっていきました。しかし、その後、仕事が忙しくなり、プライベートは別の資格の勉強に充てられたので、そこから数年のブランクを置くことになりました。
そしてこの記事を書く5年半前の1月に、TOEICの高得点の取得と、英語の本を自由に読める能力を身に着けようと考え、再びからせみは英語多読の世界に舞い戻ってきました。
 洋書が普通に読めるようになった現在、からせみは毎週、たくさんの学生が勉強をする図書館で洋書を読んでいます。図書館の学習机には、いつも十人以上英語を勉強する学生の姿が見られます。からせみが違和感を感じているのは、これだけたくさんの人が英語を勉強をしていて、図書館には洋書コーナーもあるのに、なんで洋書を読んでいる人の姿はまったくないのだろう?ということです。

 『受験英語を走り抜けたからせみが持った違和感を感じる学生はいないのかな?英語多読は受験向きではないと考えるのはわかるけど、受験の先に待ち構えているものを考えたら、絶対に英語多読(多聴多観)はした方がいいのにな。からせみと同じ答えに行き着く人って、本当にいないのかな?』

からせみはいつも図書館でそんなことを考えています。

 からせみは、受験英語は、日本人の強みではあるけど、足枷でもあると考えています。英語多読クラブでも、『中学英文法で読めるライトノベル~』というような題名の本が回ってくると、皆さんすごく時間を使ってページをめくって読もうとします。でも、これがネイティブ向けの児童書だと、パラパラとめくるだけで目線もほとんど動いてなくて、読もうとする意志がほとんど感じられないことが多いです。
 受験英語が嫌いだった、苦手だったというのに、みんなどうしてこんなに受験英語にすがっているのでしょうか?
洋書が自由に読める世界って、本当に素晴らしいですよ?




試験が終わったら、英語の勉強どうしようかな、、、?

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