英語多読にいろいろ詰め込みすぎないようにしよう

英語多読にいろいろ詰め込みすぎないようにしよう

 英語多読をしていると、能力向上のために並行でいろいろなことをしたくなります。

代表的な例を挙げると

1.内容を楽しむ
2.単語暗記
3.文法解析
4.精読
5.速読
6.音読/聞き読み

といったところでしょうか。しかし、英語多読ではやってはいけない勉強法には、英語多読と相性が悪いものもあることを書きました。そして、相性以外にも、もう一つ問題があります。それは、ワーキングメモリーの問題です。
 通常、人の頭は、一つの作業にだけ集中するようにできています。なので、複数のことを一度にしようとすると、頭が混乱してしまいます。 私は居合を習っています。居合では型稽古をするのですが、初心者の方が上級者の方から指導を受けている場面をよく見かけます。指導の内容が多くなりすぎると、初心者の方の方が、一連の動作を最後までやらずに途中で止めて、最初からやり直す回数が増えてきます。この状態になってしまうと、初心者の方が気が散ってしまい、結果的に成長速度が落ちてしまうと感じています。
 英語多読も同じで、通常、上に挙げた6つのうち、どれか一つ、もう少し頑張れば二つまでしか集中することができません。たくさんのことを詰め込みすぎた人は、読了できる本の量も少なくなり、習慣化できずに読まない期間が増えると経験的に感じます。英語を身に着けるうえでは、様々な技能が必要になるのは確かですが、焦らず一つずつ、丁寧に身に着けていくことをお勧めします。
 ちなみに、居合の稽古の話になりますが、上級者の人も同時に2つのことをやらないように練習しています。当然、上級なのだから複雑な決まりのもとに動いているのですが、それらは意識的にするのではなく、無意識に正しい動作ができる状態になっています。それぞれの練習で行う動作の目的は一つに絞っています。上級者の人でも、指導の内容が増えてくると、全部に気が回らなくなり、途中で動作を止めたりミスが増えたりしてきます。なので、まずは焦らず、ひとつづつできるようになっていきましょう!




同時にいくつもできないよね、、、。
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