からせみが単語帳をすてた理由

からせみが単語帳をすてた理由

 英語学習でおなじみの単語帳、からせみもやりました。しかし、私は単語帳は精神的負担以外のある理由から、英語多読には不向きだと考えています。

覚える範囲が広くなると、時間の確保が難しくなる
 テストで出題される単語が明確になっている場合、その単語を網羅した単語帳を使用するのは効率の面で有効だと考えています。実際、アメリカの学生も大学入試として、大学で使用される特殊な英単語を網羅した単語帳を使う人もいます。実際、単語帳を使用する人は試験対策を想定されているのではないでしょうか?

 さて、ここからが本題です。
 英語多読でネイティブ向けの本を自由に読めるようになることを目標としていたからせみは、アメリカで英語を使って生活するノンネイティブの人がどのくらいの英単語を覚えているかを調べました。出典は覚えていないのですが、1万数千語という数値が出てきました。じゃあ、10000語くらいを目標にボキャビルしないとと思ったのですが、そこでからせみは壁にぶつかりました。

それは、単語帳で10000語をボキャビルしようとすると、必要時間が膨大になり、単語帳が回せなくなるということです。

簡単に計算してみましょう。
1000語が載っている単語帳で、1語を3秒でチェックし最後まで読むとします。

3秒×1000語=3000秒(50分)

50分くらいなら、毎日できないこともないでしょう。しかし、、、

3秒×10000語=30000秒(8時間20分)

 当然、単語帳で意味を暗記したとしても、時間とともに忘れていってしまいます。なので、記憶の保持のために、過去に回した単語帳も定期的に見直さなくてはなりません。Ankiなどを使えば、完全に覚えた単語を省いて時間を省略することはできるでしょう。しかし、それでも通して読むだけで8時間以上かかる教材を、何周かして単純暗記しないことには省略もできないので、厳しいと考えました。

単語帳より、まずはたくさんの英文を読もう
 からせみはボキャビルを英語多読で行いました。英語多読であれば、常に英文を読んでいる間は単語テストを受けているようなものです。辞書を使ってわからない単語を調べるのでも、使用頻度の高い単語は当然出会う回数も調べる頻度も増えてきます。ちなみにからせみの語彙力は、複数のWEBサービスで計測すると11000語くらいだと出てくるので、語彙力10000語という目標は達成できたといえるのではないでしょうか?

まとめ
 単語帳が力を発揮するのは、テスト前に『単語はこの単語帳から全部でるよ』と言って、2000語を掲載した単語帳を渡されたという場面では有効だと思います。それはテスト対策として有効というのであって、テスト後に単語の知識が残り続けるかといったら、それは計算に入っていないと思います。この方式は英語多読のように、受験勉強の出題範囲をはるかに上回る語彙力を求められる場面では、いったんは単語帳を捨てた方がようと考えています。

 英語の世界では、様々な学習法や体験談があふれています。一方、英語で好成績を出す人は、自己マネンジメント能力が高いとされています。勉強法を選択する前に、その方法が自分の目的にきちんと合致しているか?その勉強法は今の自分に実行可能なものか(膨大な時間や費用を要しないか)?などを一度考えてみる必要があると思います。これができるかどうかが、中級者→上級者に変化できるかに大きく影響していると、からせみは考えています。



単語帳とは、いったんお別れ!
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