好奇心が強い人は単語帳学習が苦手かも?

好奇心が強い人は単語帳学習が苦手かも?

1.単語帳学習って、頑張ればみんなができるものなの?
 1か月くらいの期間、繰り返し繰り返し何周も同じ単語帳をまわし続ける作業、つらいですよね。筋トレにたとえられ、『ノーペイン、ノーゲイン(苦しみなくして得られるものなし)』の思想もそっくりそのまま当てはめられてる感じです。実際、からせみも本気で単語帳に立ち向かったことがありますが、かなりつらかったです。
 単語帳学習って、頑張ればすべての人ができることなのでしょうか?からせみは、この単語帳学習には適性があると考えています。適性を持っている人は単語帳学習を習慣づけて継続することができますが、適性を持っていない人は無理して単語帳と向かい合っても継続ができません。では、単語帳学習に向いていない性質の人はどんな人なのでしょうか?それはずばり、知的好奇心が人よりも強い人です。 知的好奇心が強いタイプの人は、自分がすでに知っていることを何度も学習するのを極端に嫌がる傾向があるそうです。単語帳はまさに知っていることを学ぶ分野の代表格で、同じ単語に何度も触れることになります。Ankiを使えば既知の単語を除外して軽減できますが、いずれにしても繰り返し作業であることには変わりありません。
 知的好奇心の強い人は知らないことを学ぶことを好みます。単語帳では新しい知識が入ってこず、『理解する』という工程もないため、好奇心が満たされません。なので、すごく苦痛になります。
 また、好奇心には知識だけでなく、感情が揺さぶられる体験も含まれます。この視点でも、単語帳ではストーリー性がないため、楽しむことができません。

2.単語帳学習が苦手な人の語彙獲得法
 単語帳学習が難しい人はどのように語彙力を獲得すれば良いのでしょうか?
知的好奇心や感情が揺さぶられる体験のために、単語の意味を知る必要があるシチュエーションが理想的です。 英語多読の分野では、自分の興味のある、楽しめる文献を、辞書を引いたり意味を推測したりしながらたくさん読むことがそれに相当します。(英語多読以外の分野は詳しくないので、ここには書けません)。英語多読で語彙力を上げるには、いきなり語彙力を要求される文献を読み始めるのではなく、最初は使われる単語の種類を制限した文献から始める必要があります。使用単語を2000語→3000語→4000語→…と段階にしていくことで、使用頻度の高い単語から効率的に身に着けることができます。語彙数を制限するために、YLや読む本の対象年齢が低いものから読んでいくのがおすすめです。

 別の記事でも書いた通り、単語帳学習は試験対策には非常に優れた勉強法です。しかし、効能ばかりが独り歩きして、全員が必ず単語帳学習をしなくてはならないような圧力があるように感じます。勉強法にはかならず向き不向きの要素も関係します。単語帳学習が継続できない人ために、別の道を提示してこそ、優れた教育なのではないでしょうか?単純に英語の勉強時間だけに目を向ける前に、こういうところかも自分の勉強スタイルを見つけていくと、勉強の負担が小さくなりますよ!




心にはいつも冒険を!
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