アメリカ英語以外の英語聞き取りには、踏み出す勇気が大切!

アメリカ英語以外の英語聞き取りには、踏み出す勇気が大切!

 多聴多観の話をしていると、『アメリカ英語とか、イギリス英語って、どうやって覚えるの?』という質問をされることがよくあります。

 実はからせみもTOEICの問題集で出会ったとき、『各国の英語について専門的に網羅した本がどこかにないだろうか?日本語で書かれた本で探したい!』という誘惑がありました。でも、全力で押しとどめました。それには理由があります。

1.情報を集める前に、実物に触れるのが大切!
 福沢諭吉が英語を勉強していて、ランプという単語を辞書で引いても、いまいちどんなものかわからなかった。でも、実際に西洋に行って実物のランプを見たら『ああ、こんなものか』と簡単に腑に落ちた。と言っていたらしいです。日本人にとってのアメリカ英語以外の英語って、この話に通じるものがあると考えています。
 日本の学校英語はアメリカ英語寄りなので、イギリス英語もオーストラリア英語も、通常の人はほとんどつながりがない未知のものです。これがTOEICのリスニング問題や、イギリスやオーストラリアやカナダへ留学したいという話になって急に目の前に飛び出してくるのです。ここから先の世界に進むには、参考書を探す、、、のではなく、実物のその国の英語に触れてみることが次の一歩になります。留学には莫大な費用が掛かりますが、図書館においてあるイギリス英語のHarry PotterのCDや、オーストラリア人の運営するPodcastは無料で利用ができるのできますので、失敗しても全然怖くないです。思い切って挑戦してみましょう!
 canやeverybodyなどの聞きなれた単語も、アメリカ英語とイギリス英語では発音が全然違います。しかし、単語の綴りから推測可能な音声なので、アメリカ英語、イギリス英語の知識がなくても、ちゃんと単語を認識することができます。この『あ、こう違うんだ!』と聞いていてパッと気づく感覚がアメリカ英語以外の英語を聞き取るうえで、一番大切な一歩になります。実際の音声に触れなくては、いつまでたってもこの気づきを得られないのです。検索エンジンで『アメリカ英語 イギリス英語 違い』などと検索して得られる情報は、これらの気づきがあったうえで初めて腹落ちすると思います。

2.アメリカ英語以外を聞き始めた後の変化
 アメリカ英語以外の英語に触れ始めると、音声を聞きながら無意識にアメリカ英語と、今聞いている英語の発音の違いを意識するようになります。この意識が徐々に地域の異なる英語への理解力を上げていきます。英語多読で、文脈から知らない単語の語彙を推測していくのと同じように、単語の発音を周囲の単語や各英語のクセから推測できるようになっていきます。
日本人の英語って、日本人には聞き取りやすいっていいますよね?これは、日本語に近い発音だというだけでなく、中学校や高校で日本人が話す英語を何度も耳にしているからだと考えています。実際、在学中に、発音記号を読めなくて、先生や友達が発音した音をそっくりそのまま真似ていた人も多いのではないでしょうか?アメリカ英語も、アメリカ英語以外の英語も、同じようにして身に着けることができます。




あの人が好きな映画、こんな内容だったんだ。
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