からせみは単語帳は平面写真で、洋書は3次元の立体だと思っています。ここではこのからせみの感覚について説明します。
英文解読と英語多読の違いは?
前提として、英文を解読しているときの感覚と、自分のレベルにあった本を多読している感覚は、明らかに違います。
英文を解読しているときの時は、いわば葉っぱだけの雑草を眺めている感じで、ただの風景でしかありません。葉っぱだけの雑草でも、辞書を使えばなんて名前の草で、季節にはどんな花が咲くかを知ることが出来ます。しかし、それではその花の現実での美しさは伝わらないのではないでしょうか?
逆に英語多読では、色んな花が咲いている光景を眺めていいて、色とりどりの世界が訴えかけてくる感じです。英語多読では、英文を解読しなくてはいけないほど難しい英文は読みません。単語を知っているということは、その植物に咲く花を見ることができる能力だと言えると考えています。
単語はどうやって覚えるのか?
ここで『じゃあ、図鑑(単語帳)で花を一気に覚えれば』って思うかもしれませんがこれはちょっと違う気がします。花の美しさは、きちんと英文を理解している時にしか見つけることができません。洋書、特に小説では、単語一つ一つが美しく見えるように工夫されて書かれています。つまり、その単語の1番輝いている光景を見ることができます。実際に花に遭遇するのと、図鑑(単語帳)で花を見るのとでは全然説得力が違います。
からせみは洋書を子供向けの本から読んで、最初は直感や学校英語の記憶を頼りに、そして熟練したら初めて出会う単語を辞書で引きながら読んで来ました。辞書を引くだけでは単語は定着せず、その単語の美しさが際立つ文章に出会って初めてその単語を覚える感じです。辞書を引いただけの単語は平面(写真の花)でしかありません。でも、文章の中で出会うことで立体(現実の花)になり、立体になって初めてその単語を知ることができたという感覚です。
単語帳は短時間の対策でテストで高得点を取るのに特化した方法です。でも、テストで高得点をとるのと、の日常的に言葉に触れるのでは勝手が違ってきます。本当に花の美しさを味わいたいなら、平面の図鑑ではなく、実物を探しに行かないといけません。
洋書の世界は美しい
からせみは『単語を知っているということは、その植物に咲く花を見ることができる能力』と書きました。自分に合った洋書を読んでいるときの、色とりどりの感覚は1度味わったら忘れられません。読書が好きな人ほど、英語多読が成功しやすいと言われています。これは、母国語の世界で、この色とりどりの風景を知っているからではないでしょうか?英文解読のような平面の世界ではなく、美しい色とりどりの世界を、1人でも多くの読者の方に味わっていただきたいと願っています。

図鑑をおいて、本物の花を探しに行こう!