英語多読・多聴多観☆Line相談室

英語多読とは?

英語多読について

英語多読とは酒井邦秀先生が考案された方法で、教材ではない簡単な英文(絵本や児童書)をたくさん読むことで、読解力を身につける方法です。従来、洋書を読むというのは、中級~上級者の英語学習者が実践する方法でしたが、英語初心者の方でも洋書が読めるまでの道筋を示した、新しい方法です。また、英語多読と同じアプローチで、字幕やスクリプトなしでリスニングができるようになる多聴多観という方法もあります。

英語多読の長所

 英語を学ぼうとする人は、負荷の高い勉強法(文法・単語帳など)を思い浮かべると思いますが、英語多読は違う方向からアプローチします。教材ではない、ネイティブの子供たち向けに市販されている本を読むことで、内容を楽しみながら英語のインプットを増やしていきます。英語の学習が苦手な人でも実践しやすく、娯楽に近い感覚で英文をインプットが行えます。長文の読解力が身に付き、たくさんの英文を読む作業への抵抗が小さくなります。また、英語多読に必要な費用は、教科書ではないネイティブ向けの書籍の購入費用(図書館を利用すれば無料)だけで、非常に安価に済むのが特徴です。

英語多読の始め方

 英語多読は多読三原則に基づいて行われます。

【多読三原則】
1.辞書は引かない
最初のうちは、絵や文脈で単語の意味を推測するところから始めます。せっかくの本の楽しさも、辞書を引くことで負担が大きくなってしまい、続きを読むのが嫌になってしまうからです。

2.分からないところは飛ばす
 文法や単語がわからず、意味がはっきりしないところは、調べて完璧に理解しようとせず、読み飛ばしましょう。理解できない場所にとらわれるより、まずは理解できる場所のほうを重視してあげましょう。

3.合わないと思ったら投げる
 面白くない、内容に入り込めないと思った本は、思い切って読むのをやめてしまいましょう。

最初のうちは気を付けること
 上級者の人は難しい本を読んでいたりしますが、最初のうちは多読三原則を守って、簡単な本をたくさん読んだほうが成長が早いです。

 英語多読には、『洋書を読む』という明確な目標があります。英語学習はどうしても試験対策が一番の目標になりがちですが、試験とは違う英語の楽しみ方を与えてくれる数少ない方法です。

どのような本を読めばいいの?

 英語多読の入門としては、定番が2つあります。一つはOxford Reading Tree(ORT)というシリーズ、もう一つはGraded Reader(GR)と呼ばれるシリーズです。ORTはイギリスの国語の教科書の副読本として出版された本で、最初は文字が一つもない絵本から始まり、レベルを上げるごとに文字の量が増えていきます。
 GRは使用する単語、文法をレベルごとに制限した本のシリーズで、簡単な英文から徐々に難しい単語・文法に慣れていくことができます。このORTとGRの高いレベルまで読破することで、Roald Dahlなどのネイティブの子供向けの洋書を読めるようになります。
(これを書いているからせみも、この方法で洋書を読めるようになりました)

『英語多読・多聴多観☆LINE相談室』のトップに戻る