独学で英語多読をするのに必要な心構え

独学で英語多読をするのに必要な心構え

 からせみは7つの資格を持っています。勉強は独学でしたので、からせみは独学が得意な部類に入ると思います。英語多読で1000万語読むことができたのも、この独学のノウハウがからせみにあったからという影響が大きいです。今回は英語多読を継続するうえで役立つ独学の心構えをまとめてみました。

1.簡単なものから根気よく。いきなり応用はできないよ!
 英語多読に限らず、独学で一番大切なものは、『最初から難しすぎるものにかじりついてしまわないこと』です。もし、つきっきりで教えてくれる先生がいてくれたら、難しい教材から入っても大丈夫かもしれません。しかし、現実的にそんな環境は得られません。あなたが独学で英語多読をやっていきたいなら、本当に簡単な低年齢向けの本やGraded Readerの一番下のレベルから丁寧に読んでいくことから始めましょう。そうすることで、基本の部分がかたまり、難しい本を理解するためのしっかりした基礎になります。具体的に挙げると複雑な文章や、難しい単語などで、これらは簡単な文章や日常生活で必要な基本単語が身についていないと、習得が難しいです。 急がば回れといいますが、将来的により高度なレベルに達するために、最初は簡単すぎると感じるくらいの場所から始めましょう。もし簡単すぎると感じるなら、一日に読む量を増やして、速足で駆け抜けてしまいましょう!

2.『イヤイヤ読んで丸暗記』はダメ!続かなくなるよ!
 テストのために、イヤイヤ模範解答を丸暗記した経験、ありますよね?独学では、これは絶対にやってはいけません。英語多読であれば、海外の文化や言葉などの違い、歴史などは知的好奇心をフルに呼び起こして、物語は主人公に共感しながら、心の動く読書を心がけましょう。心が動くと何が違うかというと、継続力と集中力に大きな差が出てきます。人間の脳は嫌なことを拒否するために、あらゆる不調や不快感をあなたに与えてきます。ごくまれにこの不調や不快感に耐えられる人はいますが、大抵の人は無理です(からせみも無理です)。心が動くような読書ができていない人っていますよね?こういう人も、ご自身の情報の受け取り方や感想の持ち方を一度見直すことで、楽しめるようになります。オススメなのは、英語多読であれば、英語多読や洋書読みが好きな人に『どうしてそんなに楽しく読めるのですか?どういうことを楽しみながら読んでいますか?』と質問をすると、楽しみ方や熱意が少しずつあなたにも伝染していきます。

3.幅広く勉強をしすぎない!時間は有限!
 英語多読をやっていると文法もやりたい!英文解釈もやりたい!発音もやりたい!って思いがでてきます。英語は4技能をバランスよく伸ばすのが理想的、、、といいますが、からせみはそれに懐疑的です。

文法学習、精読、英文読解、単語帳、発音記号、発音変化、フォニックス、聞き流し、精聴、作文、英会話、英文暗唱、シャドーイング、資格勉強、、、

 挙げればまだまだたくさん出てくると思います、しかしこの内からいくつも、毎日やるのは非常に難しいです。実際、英語の能力がずば抜けて高い人は、仕事をせずに英語学習に徹していた期間がある場合が多いといわれています。仕事や家事をしていたら、いくつも手を出していると学習効果が現れるほどの勉強量を確保するのが非常に困難になります。なので、勇気を出して取捨選択をして、一度に取り掛かる課題を絞り込んでください。自分が納得できる効果がえられるまで、ぜひぜひ英語多読を最優先にして進んでいってください!

4.継続すればできると信じる。『量をやれば絶対上達すると自分を信じ切る』のが大切!
 『自分には才能・センスがないかもしれない』『100万語読んでも効果が出なかったらどうしよう?』という不安やプレッシャーってありますよね。この不安やプレッシャーは学習効率や記憶力を下げる原因となるので、できれば取り除いてしまった方が独学が得意になります。『学習は質・効率が大事』という主張をよく耳にします。しかし、独学ではこの考え方は時間によるプレッシャーが強くなりすぎ、焦りが出てしまいます。『根気よく続けていればいつか絶対に身につく!』という自信が一番大切です。この自信は成功体験が得られれば、自然に育ってきます。

5.体力・精神力のコントロールを身につける。『疲れたまま頑張って読む』はダメ!
 独学の継続は体力と精神力の管理能力と表裏一体です。からせみも毎日残業2時間の状況で資格を取ったことがあるのですが、仕事から帰って晩御飯を食べると、もう眠くて勉強なんてとてもできません。なので、ご飯後に2時間程度の睡眠をとり、そこから勉強をするようにしました。仮眠は非常に良い体力や精神力のコントロール手段です。また、仮眠で済まさず、睡眠時間はきちんととると、持久力がつきます。
 また、お酒を飲んでいる間は本を読みにくいですし、飲みすぎてしまうと翌日頭が回らずに読みにくくなってしまいます。過度な飲酒習慣は改善が必要になります。なにごとも、ほどほどに!

6.完璧主義は危険かつ効率悪し!完璧主義はあなたを不幸にする!
 ギフテッド教育でも繰り返し言われますが、完璧主義はあなたを減点方式のネガティブな人間にしてしまい、あなたの幸福を奪っていきます。 理想なのはモチベーションが高くて、良い意味で気持ちが集中しているときです。これと完璧主義の違いは、モチベーションが高い人は加点方式で積極的に気分よく取り掛かっているのに対し、完璧主義の人は100点が取れないことで常に自分を責め、完璧が取れないことで人から責められるのではないかという恐怖心に支配されています。上級者の人をみると完璧主義の人が多く見えるかもしれませんが、モチベーションが高いのか、完璧主義なのかをきちんと見分けてから参考にした方がいいと思います。
 また、教科書や問題集の学習でも、その人個有の覚えやすい情報と覚えにくい情報があります。覚えにくい情報は無理に暗記しようとせずに、覚えやすい情報の方を優先して覚えていった方が、試験への合格率も上がります(100点は取らなくていい場合が多いので)。

7.感謝の気持ちを忘れない。感謝の心がストレスや誘惑を制する!
 勉強を止める理由としては『周囲がうるさい、話しかけられる』『スマホに夢中になってしまう』『めんどうくさい』などが多いと思います。しかし、考えてみましょう。あなたが英語多読に時間を割けるのは、日本が平和だから、家族が健康だから、誰かが必要なお金を稼いでくれるから、仕事に恵まれているから、図書館が利用できるから、、、など、あなた個人の力を超えた場所にある幸運のおかげです。そういったものに感謝の気持ちがあれば、苛立たしいネガティブな要素や甘い誘惑に負けない心も得られます。感謝の気持ちはあなた自身に良い結果をもたらすので、自分がお世話になっている人や環境にどんどん感謝していきましょう!




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