1.YLとは?
英語多読の書籍を図書館などから借りると、YLという言葉と一緒に0.0~8.0くらいまでの数字を書いたシールが貼られていることがよくあります。これはなんなのでしょうか?YLは『読みやすさレベル』の略で、その言葉通り、その本を読むための難易度を表す数字です。この数字は小さいほど読むのが簡単で、大きいほど難しくなります。
2.YLの成り立ち
YLは英語多読の基礎を築いたSSS英語多読研究会によって制定されたレベルです。文章の難しさを数値化したものとしてはLexile指数、ATOS、CEFR他、様々なものがありますが、日本の学校教育で習う単語や文法の標準との間にズレがあり参考にしにくいため、日本人向けの基準から設定されたのがYLとなります。
とはいえ、YLは明確な選定基準はなくSSS英語多読研究会の関係者たちが読んできた膨大な洋書の中から経験を元にレベル分けを行ったものです。
3.各レベルの難易度について
YLのレベル別の難しさは以下の通りです。
| YL0~2 | 絵本や幼児向けの洋書 |
| YL2~3 | 小学生向けの洋書 |
| YL3~5 | 中学生向けの洋書 |
| YL5~ | 高校生から大人向け書籍 |
| YL6~7 | 難しめの小説やノンフィクション |
| YL8 | TimeやEconomistなどの雑誌や専門書 |
このように分類分けしましたが、Harry Potterは中学生くらいに読まれる本であるにもかかわらず、YLは7に設定されています。実際、ハリーポッターは使用される単語の幅も広く、登場人物や地名や用語も通常の児童書よりはるかに多く難しくなっています。このように、日本人が経験に基づいたレベル分けを行うことで、読む前にその本の難易度を知ることができるのがYLという仕組みです。
4.YLをどのように活用するか?
英語多読で1番避けたいことは、自分のレベルよりはるかに難易度の高い本を読もうとして挫折して、モチベーションが枯渇してしまうことです。なので、ゲームでレベル上げをするように、極力低いYLから、ゆっくり高いレベルのYLに移っていくというのが理想的です。YLを参考にすれば、図書館で自分が読めそうな本をひとりで選ぶことができます。自由に洋書が読めるようになるまでは、このYLを参考にして、冒険したり、ちょっと手を抜いてみたりを繰り返していく形になります。
5.もし読めるようになったら
このYLという数値は、熟練者の経験に基づいて分けられています。もし、あなたが洋書を読めるようになったら、本当に初心者の人でも読みやすい本を見分けられる人になって、後から来る人を誘導してもらえると嬉しいです。方法は簡単で、語数や読んだ本の記録をつけるノートやアプリでYLも記録していって欲しいのです。そうすれば自分でYLを推定できるようになって、その本が難しかったかどうかも記録に残る一石二鳥となります。

語数だけでなく、YLも記録しよう!!
この記事の著者【からせみ】について:
英語多読1000万語達成済み。身長の3倍の高さに相当する量の洋書を読破。最初は英語が全くダメで学生時代は勉強をサボってゲームばかりしていた経歴の持ち主だが、現在はバリバリ洋書を読みまくる英語クラスタの一員である。洋書で心理学の勉強をしており、優秀な人から英語が苦手な人まで、色んな人の悩みに寄り添えるよう日々努力しています。地元にある英語多読クラブの副代表もつとめています。