100万語に到達できるかできないかの分岐点について

63.100万語に到達できるかできないかの分岐点について

1.どのくらいの割合の人が100万語を読めるのか?
 英語多読を真面目に始めて、100万語に到達できる人の割合ってご存知ですか?からせみの周囲では達成できる人が5人に1人だとちょっと多く言い過ぎで、10人に1人よりは多くいます。この数値は学生ではなく、社会人が自主的に始めたグループでの割合です。

2.100万語を読めるかどうかの分岐点
 ズバリと言ってしまうと、5000語くらいの挿絵のない洋書を読めるかどうか。これが100万語を達成できるかの大きな分岐点です。もちろん、時間が確保できないとか、飽きたとか、難しすぎる本を選びすぎたとか、色んな勉強法に手を広げすぎたというパターンも多いです。このような理由の場合、英語多読の続け方のルールを守っていれば挫折を回避できると考えています。でも、絵のない英文だけの洋書を拒否してしまうと、読み続けていても語数が足踏みしてしまうケースが非常に多いです。

3.なぜ絵のない洋書を避けてしまうのか?
絵のない洋書を避ける原因は2つあります。ひとつはメンタルブロック、もうひとつは脳の負荷量の差にあります。

A.メンタルブロック
 挿絵がないというのは、様々なプレッシャーを生み出します。例えば、英語多読の原則に『知らない単語は飛ばすか文脈や挿絵から推測する』『辞書は引かない』とあるため、文字だけの本がすごくハードルが高く感じられてしまいます。また、最初の頃は数100語~1000語程度の洋書ですが、それより上はいきなり1万語~2万語の本が立ちはだかって来るからです。この相乗効果で挿絵の無い本はプレッシャーの塊になってしまうのです。

B.脳の負荷量の差
 からせみはダイエットの絡みで日常活動の消費カロリーを調べたことがあります。そうすると、テレビ鑑賞よりも読書の方が消費カロリーが高く設定されています。これは何故でしょうか?これは脳の活動量の違いから来ると言われています。テレビは映像も音もあるので脳が補完する情報はすくないです。しかし、小説を読む時、文字から情景も音も臭いや温度も脳が補完しなくてはならず、脳の活動量が増えます。脳の活動量が増えれば血中の糖分を消費し、血糖値が下がっていきます。プロの棋士が1回の対戦で数キロ体重が減ることがあるというのは有名なお話です。ちなみにAIに聞いたテレビ鑑賞、漫画を読む、小説を読む時の消費カロリーは以下の通りです。


消費カロリーの違い
テレビ鑑賞約60~85kcal
漫画を読む約60~90kcal
小説を読む約85~100kcal

 英語多読は、読書が好きな人の方が成果が出やすいとされています。もともと活字ばかり読んでいる人は、挿絵のない本を読む時の脳の負荷に慣れていて、抵抗なく読めてしまうのだと考えています。

4.どうしたら文字ばかりの洋書を読めるようになるのか?
 最初はまずメンタルブロックを取り除くことです。これが最優先です。メンタルブロックを取り除いたら、あとは日本語の活字を読むコツとほぼ同じだと考えていますが以下の2項目だけは強調させていただきます。

・自分に合ったYLの本を選ぶ
・内容を理解する上で重要かつ頻出の単語は辞書をひいてしまうのをOKにする
・読み始めたら読み終わるまで毎日30分以上読む時間を確保して読む

 これらができていれば、英文の活字を読むのに支障はないでしょう。何冊か楽しく読めたら メンタルブロックは自然に消えていきますし、脳の負荷の方も結局は慣れなのでたくさん読むことで解決します。また、絵本や語数の少ない本をたくさん読んでいると、やっぱり飽きてくるらしくて、気分転換に挿絵のない文字だけの本を読みたくなるそうです。メンタルブロックと、脳の負荷、このふたつを克服して100万語を目指しましょう!





メンタルブロックを、ぶっ壊せ!
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この記事の著者【からせみ】について:
 英語多読1000万語達成済み。身長の3倍の高さに相当する量の洋書を読破。最初は英語が全くダメで学生時代は勉強をサボってゲームばかりしていた経歴の持ち主だが、現在はバリバリ洋書を読みまくる英語クラスタの一員である。洋書で心理学の勉強をしており、優秀な人から英語が苦手な人まで、色んな人の悩みに寄り添えるよう日々努力しています。地元にある英語多読クラブの副代表もつとめています。

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