英英辞典を使わないと英語多読はできないのか?

67.英英辞典を使わないと英語多読はできないのか?

 英語多読で英和辞典を使っちゃいけないの?英英辞典ならいいの?って疑問、よく出ます。この件については議論が色々別れるかと思いますが、今回はからせみが英和辞典、英英辞典とどう付き合ってきたかを解説します。

1.からせみの辞書事情
 多読三原則に『辞書は引かない』とあります。英語多読を始める際に三原則を目にしたからせみは『辞書を引きすぎて読むモチベーションを失ってはならない』と解釈しました。というわけで、重要だったり気が向いた時には積極的に辞書を引いてきました(ただ、以前にも書いたように手間を省くために電子辞書を使っていました)。当時の英語多読の指南では英英辞典の使用を勧めていたこともあり、最初の頃に英英辞典を試しました。ところが、、、

2.英英辞典で調べてもスッキリしない!
 英英辞典を使った時、当然本文は英文で書かれています。初心者だったからせみが英英辞典を使った時色々な問題にぶつかりました。一つ一つ紹介していきます。

①英文がしっかり理解できない!
 英語初心者のからせみが英英辞典の解説文を読んだ時に思ったのが『解説の英文が解読しにくい』ということでした。英英辞典の英文は簡潔に短い文章で説明されています。しかし、洋書と違って文脈や挿絵による文章理解がしにくいのです。単純な英文ではhaveやgotなどおなじみの単語が頻出するのですが、簡単に思えるこれらの単語には、様々な意味が存在します。英語経験がないからせみにはその様々な意味を持つ簡単な単語を解読できず、英英辞典だけでは調べても意味がはっきり分からないことが多かったのです。

②擬音語が分からない!
 次に音を表現する単語(crackle、rustleなど)を英英辞典で調べた時、それが音であることはわかるのですが、どんな音なのかが分かりませんでした。日本語の感覚では擬音語は『パチパチ』や『ガサガサ』と言ったオノマトペと呼ばれる音を模倣した言葉で表されます。だから、英語の擬音語は日本語のオノマトペと結びつけないとイメージがつかみにくかったです。

③動物や植物の名前が分からない!
 英英辞典ではその言葉が特定の種類の動物であることがわかっても、『カバ』とか『モミノキ』といった、既に知っている動物の知識とは結び付けられないことです。具体的になんの動物/植物か?を理解できないと情景描写に支障をきたすことが多く、写真のない英英辞典では満足できませんでした。

この3つがからせみが初期の頃に英英辞典でぶつかった問題です。

3.からせみはそれでも英英辞典を使ったのか?
 実はからせみは初期の頃は英英辞典を使っていませんでした。これは、『英英辞典が読めるようになるために勉強する』というのは英語多読の本旨から外れてしまうと考えたからです。というわけで、潔く英和辞典を使いました。なお、現在は、必要に応じて英英辞典と英和辞典を使い分けています。

4.英和辞典と英英辞典は使い分けが必要
 からせみの感覚では英和辞典は類義語辞典と似ていて、調べたい英単語を同じ意味を持つ日本語に置き換えるのに特化した本です。英和辞典によっては解説が充実していますが、やはり英英辞典(国語辞典に相当)を使わないと、似た意味の言葉の細かいニュアンスの違いなどは理解できません。なので、現在でも基本は英和辞典を使っていますが、細かいニュアンスを理解したい場合には必ず英英辞典を使うようにしています。

5.英英辞典は必要なのか?
 結論をいうと、英英辞典の存在感はからせみが英語多読を始めた当時と比較して、かなり小さくなっていると考えています。というのは、現在はAIというものが実用化されており、気軽に単語の意味を聞くことができるからです。そしてAIはただ調べるだけでなく、追加の質問も受け付けてくれますし、例文だって欲しいだけ生成してもらえます。しかもAIのデータベースは英語圏のものなので、ネイティブの実情に合わせた回答を返してくれます(ときどき間違えることはあるかもですが、英語教師だって同じです)。なので英英辞典があると便利ですが、今はもう英英辞典以外の選択肢が出てきていると言えるでしょう。なので『英語多読では英英辞典しか使ってはいけない!』と考えず、自分に合った辞書とAIを組み合わせて行くのが現在の最適解かと考えています。自分に合ったやり方で、どんどん洋書を読んでいきましょう!





辞書を使ってもいいけど、暗号文の解読にならないように注意!
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この記事の著者【からせみ】について:
 英語多読1000万語達成済み。身長の3倍の高さに相当する量の洋書を読破。最初は英語が全くダメで学生時代は勉強をサボってゲームばかりしていた経歴の持ち主だが、現在はバリバリ洋書を読みまくる英語クラスタの一員である。洋書で心理学の勉強をしており、優秀な人から英語が苦手な人まで、色んな人の悩みに寄り添えるよう日々努力しています。地元にある英語多読クラブの副代表もつとめています。

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